仕事と生活の調和を実践

 平成27年10月1日に社労士に登録し、開業から1年となった。開業時に掲げた目標は、中小企業への経営支援。

人材の採用・定着が非常に重要な経営課題となっている今、それらを支援するのが人の専門家である社労士の役目だ。

安定的な人材採用と定着、そして人材育成ができる環境を支援するために、人事制度の提案に力を入れている。

 

 人事制度の構築に当たって重要なのは、日本の産業構造および労働観が変わってきていることを認識すること。

今後は医療・福祉・サービスの分野へ人が流れていくため、女性が働く環境を整備していくことは国のテーマにも

なっている。育児や介護との両立、高齢者や障がい者等も長く働ける職場の条件として、「残業が少ない職場」を

めざさなければ人材の確保はできない。

 

 残業を減らすことは、従業員にとっては早く帰れる利点があるが、仕事を効率的にまわし、残業がなくなれば単純

に実入りが減ってしまう。本当に実現しようと思うなら、生産性が上がった分を賞与や昇給に反映する仕組みを構築

しなければ、従業員は本気で取り組まない。育児や介護休業中の社員の業務をフォローする上司・同僚の評価制度の

改善や、フォローの対価の見直し等も同時に提案したい。

 

 ワーク・ライフ・バランスに取り組む企業への提案は、法律論中心の労務管理ではなく、多様な人材がチームを

組み、様ざまな課題・目標を達成していくことができる組織の文化や風土を醸成するための人事制度構築が中心に

なる。

 

 私自身が最も大事にしていることは「ワーク・ライフ・バランスの実現」だ。開業1年目でハードワークが必然

のようになってしまった時期もあるが、それでも4歳の子供の保育園の送り迎えをしている。仕事に打ち込み、知

識や技術を高めていくことは大切だ。しかし仕事ばかりだと世の中がみえなくなってしまい、どのような労務管理

を提供するべきかみえなくなる。

 

 自分の子供が働く未来をより良いものにしていくために、仕事以外のものに触れる時間が、人間としての幅を広

げ、社会の動きを感じ取れるようになると思う。ワーク・ライフ・バランスを体現しつつ、時代に合った経営支援

ができる社労士であり続けたい。

 労働新聞 2016年11月14日 社労士プラザ欄にて「社会保険労務士事務所コルトス」が掲載されました。

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